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◆全国高校サッカー ▽決勝 久御山3─5滝川二(10日・国立競技場) 滝川二(兵庫)はエースFW樋口寛規(3年)が2得点する大活躍で久御山(京都)を5―3で下し、16度目の出場で初優勝を飾るとともに69大会ぶりの関西勢対決を制した。J1清水入りする“岡崎2世”は、後半終了間際にダメ押しのこの日2点目、今大会通算8得点とし単独得点王の栄冠も手に入れた。久御山は「FCバルセロナ流」の攻撃サッカーを貫いたが、あと一歩及ばなかった。兵庫県勢の優勝は戦後初で、1938年度の第20回大会の旧制神戸一中(現神戸)以来。
選手権でプロ入りの夢をつかんだ樋口は、最後の最後で“持ってる男”であることを証明した。4―3の後半ロスタイム5分、ゴール前でフリーになると、久御山GK絹傘を落ち着いてかわし、右足で初優勝を決定づける5点目を決めた。
前半40分には右からの折り返しを冷静に押し込み、チーム2点目。しかし、その後自ら3度のイージーな決定機を外し、一時は3点差をつける楽勝ムードが一転。あわや同点に追いつかれる危機を救ったのもエースだった。今大会通算8得点とし、チームメートのFW浜口らを引き離して、優勝とともに単独得点王の2冠を手に入れた。
「単独で取りたかったので、最後に取れてよかった。1対1を外して流れが変わったので今度こそ決めないと、と思っていた」。試合中は右足内転筋の痛みに顔をゆがめながらも、大会6戦20得点の攻撃サッカーを引っ張り、試合後は満面の笑みで味方と喜んだ。
後半ロスタイム、今大会8得点目となる5点目のゴールを決める樋口 同校OBの日本代表FW岡崎慎司(清水)からは4強が決まった後、「(準決勝で3度敗れた)滝二の歴史を塗り替えろ」と激励メールが届き、期待に応えた。この大会の活躍で、清水入りが内定した樋口は「一番下手くそやと思うので初心に帰ってガムシャラにやりたい。Jリーグでやって、代表に入って世界で活躍したい」と、来るプロ生活に胸を躍らせた。
スタンドで見守った清水・内藤直樹スカウト(42)は「最後に(単独得点王を)持っていくあたりは、何か(運を)持っている。感心します」と賛辞を贈った。同じ4月16日生まれで、宝塚ジュニア―宝塚FC―滝川二―清水の経歴まで“本家”と同じ。「少しでも慎司さんに近づき、いつか追い越したい」と樋口。高校最後の一戦での歓喜が、新たな成功へのスタートラインとなる。
◆滝川二 1984年、滝川高の兄弟校として神戸市西区に開校。同年、サッカー部も創部。04年から中高一貫となり、現在S特進Lなど5つのコースがある。生徒数は820人(女子321人)。主なOBはFW岡崎慎司(清水)、DF加地亮(G大阪)、MF金崎夢生(名古屋)など日本代表クラスを多数輩出。部員数は80人(3年27人、2年27人、1年26人)。硬式野球部も全国レベル。
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